よしの正英の想いを綴る =よしのノート2=
2019.07.16
【障がい者雇用への想い】
8年近く、障がい者の就労支援のお手伝いをして、 多くの人に出会いました。 あるお母さんは、「子供が就職してくれたことも嬉しいけど、 何より働くことで納税できたことが嬉しい。 これまで支援を受けてきたけど、どこか後ろめたい気持ちが あったけど、働いて納税してこれで支援を受けてた恩返しが 少しでもできたと思うと嬉しい」と語りました。 それぞれの家庭の考えがあると思いますが、後ろめたさを感 じるながら支援をうけるつらさを考えるとお母さん の気持ちが晴れてよかったとも思えた、嬉しい一言でした。 そうかと思うと、就労先を2か月ほどで辞めてしまった息子 さんについて、「やっぱりこの子には、一般就労は無理なの ね」とおっしゃる方もいました。 しかし、健常者であっても、合わないと思ったら仕事を転職 する時代です。いくつも仕事を替わる方もいる。 そんな時代でも、障がい者就労の場合は、一度仕事が続かない と「もうダメだ」とあきらめてしまう。 どこかに就労することが一番だ、就労できないともうダメだ。 そんな雰囲気が漂っているようで。 もちろん、本人の自立を促していくことは大切です。 しかし、それぞれの成長に合わせて就労のタイミングを 進めていくことも大事だし、一度の失敗で諦めずに、どうして その会社が合わなかったか、よりきめ細やかな 対応が必要だと強く思います。 国も障がい者就労に関しては、就労移行や就労継続だけでなく、 就労移行に移る前の段階の生活支援をもう少し充実して利用し やすいものにすべきと考えます。